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さすらいの教師takebowの趣味の部屋

金曜日, 1月 12, 0019

【名曲名盤】ウルフルズ『バンザイ』


それまで業界人・マニアに受けていたウルフルズというバンドを聞いたのも、このアルバムが最初であった。ベタベタの大阪テイスト。こてこての引用。ロックファンなら「暴動チャイル」のネイミングには必ずニヤリとさせられるはず。「歯竹強」ことトータス松本の分かりやす~い暑苦しさが、ステレオタイプの「大阪」にピッタリだった。遊び心などというヤワなものではなく、「なにが何でもうけてやる」という曲作り。ファンク系からビーチボーイズばりのサーフィンサウンド、しっかりした音作りがしつこいまでの歌詞をガッチリと離さない。流石、伊藤銀次プロデュースといえるだろう。しかし、「バンザイ~好きでよかった~」や「ガッツだぜ!!」の爆裂パワーに隠された、「泣きたくないのに」というバラードこそ彼らウルフルズの神髄であり、大阪系アーティストの正統な継承者としての証明でもある。
今回10年ぶりにアルバム全体を通して聞いた。関西から東京に逃げ帰った私に今でも「良い処やで」と呼びかけてくる。「泣きたくないのに涙が僕にせめてくる」


ウルフルズ『バンザイ』 1996/01/24 東芝EMI

2 件のコメント:

  • 6:28 午後 に投稿, Blogger claudia さんは書きました...

    ウルフルズ、お好きだったんですね!

    私も「バンザイ」が出て彼らがブレイクするよりもほんのちょっと前から虜になり、「バンザイ」やその前のアルバムやビデオは相当聞き込みました。
    最初のきっかけは「やぶれかぶれ」のビデオクリップで、あほくささ満載のパフォーマンスの裏に、しっかりした音楽とトータス松本の「聞かせる」声があって、もうほんとに一目惚れでした。

    おっしゃるとおり、「泣きたくないのに」のようなバラードは本当に隠れた名曲ですよね。ただのコミックバンドではなく、ちゃんと音楽してくれる。でもかっこつけ過ぎずにきっちり笑わせてくれる。「バンザイ」はその意味でものすごくバランス取れた名盤ですね。私も「バンザイ」や「ガッツだぜ!」のような有名な曲だけでなく、「暴動チャイル」や「てんてこマイマインド」などの隅々まで心底愛しています。

    ところで「ダメなものはダメ」で最後に出てくるお調子者風なMCの人ってtake-bowさん誰だかご存じですか?今はもしかしたらトータスよりもこの人の方が活躍してるかも、って人なんですが…分かります〜?

     
  • 3:28 午前 に投稿, Blogger takebow さんは書きました...

    claudiaさん、こちらにまでコメントありがとうございます。ウルフルズのコテコテサウンド、私は大好きです。友人の中にはほとんどパクリじゃないかという人もいるのですが、そこはそれあのウルフルズ風にアレンジされているところがまた良いんです。
    お調子者って、ユースケサンタマリアですよね。彼もバンド出ですよね。そういえばUDONって映画でもコラボってます。

     

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