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さすらいの教師takebowの趣味の部屋

日曜日, 1月 07, 0019

【名曲名盤】スーパーギタートリオ『フライデイ・ナイト・イン・サンフランシスコ』


三人のスーパー・ギターリストがコラボったアルバム。パコ・デ・ルシアアル・ディ・メオラジョン・マクラフリンの三人で、後二者は小生の守備範囲JAZZ(というかフュージョン)なので馴染みが深かった。しかし、パコがディ・メオラのソロアルバム『Elegant Gypsy』 でアコースティックを早弾きしているソリストとは気づかなかった。兎に角、このパコが凄い!マクラフリンですら一杯いっぱいじゃないか、と思えるテクニッ クの嵐。小指動きまくり。フラメンコギターの奥の深さを思い知らされた。構成は2人ずつ組んで3曲を、残り2曲をトリオで、となっている。1曲1曲が長く 8分かそれ以上なので、余程の音楽性・演奏技術・引きつける魅力がないとダレてしまうのだが、彼らにそんな心配は御無用だ。6弦×3本のギター=18本の 弦が奏でているとは思えない音楽世界が広がる。電子楽器の人工音の及ぶ範囲では無く、まさに神の領域に達している。トリオ作品なのでお奨めは、ギターバト ルとも言える4曲目の「Fantasia Suite(幻想組曲)」なのだが、個人的にはオープニングのパコ&ディ・メオラの「Mediterranean Sundance(地中海の舞踏)」の壮絶な演奏を、「これを聴かずしてギター音楽を語る勿かれ」という名演としてお奨めする。

その後、トリオが十数年ぶりにアルバムを発表し、日本でもコンサートを開いた。小生も幸い観ることができたのだが、やはりこのアルバムの衝撃波には叶わないのであった。


Al Di-Meola,John McLaughlin,Paco De Lucia『Friday Night In San Francisco』 1980 Columbia

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